受託・レベニューシェア・コンテンツ販売、全部やってみてわかったこと

diary 12分で読める

受託開発や個人開発(プロダクト)、コンテンツ販売にレベニューシェア、それとブログ運営。
副業時代から色々やってきて、会社ではなく「自分で稼ごう」としてから早10年生くらいになります。

といっても、副業時代はかなり打ち込めたわけでもないので稼げてはいるけど、本業の代わりにはできない程度。
開発も今ではちょっと懐かしいココナラで案件受けて多くて月に10万くらい、ブログで多い時20万とか。
これは副業時代の話で、情勢というか年代的にも自分で稼ぐということが簡単だった気がします。

それもそのはず。今ではAIの民主化で誰でも、手綱を握れればものになる。
そう、何をしても大体競合が多いからです。

そんなタイミングで昨年、フリーランスになった私ですが、

主に

  • システム開発(受託開発、レベニューシェア、個人プロダクト)
  • コンテンツ販売(同人)

の2軸(?)で進めてきました。

もちろんわたしもAIは使っていて、頭ではわかっていたことですが、
「作れる」と「稼げる」は全然別の話だった。

というお話をしていこうかと思います。

これは自分自身に対する、自戒、教訓でもあります。
なので、これから副業を始めたい!フリーランスになる!というエンジニア(バイブコーディングを含む)の方のためになれば本望です。

一応補足ですが、数字などは若干含めていますが、守秘義務の観点から具体的な内容は伏せています。

受託開発:一番現実的だが、思ったより複雑だった

受託開発は収入のほぼ半分くらいを支えています。

結論から言えば一番現実的な選択肢だと思います…
が、もちろん一筋縄ではいきません。

内容としては、

  1. データ取得(スクレイピング・API)
  2. Webアプリ
  3. ブラウザ拡張機能
  4. スマホアプリ(iOSやAndroid)
  5. 重めなSaaS
  6. 既存案件の機能追加

など常時4〜6件を並行で動かしてきました。
1件あたりの規模は数万〜数百万円前後で、期間は数週間から数ヶ月で進めてきました。

睡眠時間はもちろん削りましたが、一応仕事として成り立つし、技術も身につきます。
ただ受託には「時間の上限」があります。

どれだけ開発や要件定義の作成、その他の作業を効率化しても、作業できる時間には限りがあるし、
単価を上げても、時間を切り売りしている構造そのものは変わりません。

この中にはレベニューシェアのように「基本保守費用+SaaSの売り上げの数%」みたいな保守契約も含んでいるので、同じような案件が増えれば極端な話保守代だけで生活はできますが、結局は外部に依存する形式には変わらないです。

人によっては会社員の方がいいかもって感じるかもしれません。
仕事をとらないと生活できない…という焦りや不安が常に付きまとうからです。

間に人が入る構造は避けたほうがいい

”100万円の案件を納品したが、未入金のままになった”
という恐ろしいことが今までに1度だけありました。

その時の構造はこう

自分 ↔︎ パートナー → クライアント

パートナーを通じて受けた案件で、パートナーの先にいるクライアントが「返金したい」と言い出した。
パートナーとクライアントの話し合いがこじれて、そのあおりで自分への支払いも止まった。

自分は納品を終えている。問題は自分とパートナーの間にあるはずで、その先の話は関係ない。
それでも実際には止まった。

こういう構造を取ると、自分のあずかり知らないところで何かが起きたとき、一番下にいる自分がそのまま影響を受ける。
契約書があっても「言った・言わない」は起きるし、回収するための時間と労力は自分が払うことになる。

会社員より自由なはずのフリーランスが、気づいたら会社員よりがんじがらめになっている。
この記事で書いている中で、この形態が一番おすすめしない。

受託するなら、できるだけエンドクライアントと直接つながること。間に人が入るほど、自分でコントロールできる範囲が狭くなるので本当に気をつけてください。

お金と契約は最初に詰める

フリーランス最初の頃は、チャットや口頭だけで進めた案件が多かった。
正式な書面がないまま大きな金額が動いていた。

書面がなければ「言った・言わない」が起きる。
実際に起こった例を1つだけお話しすると

これは前述でもお話しした「自分 ↔︎ パートナー → クライアント」のパターンです。
この手の契約はフリーランス当初から数社お付き合いがありましたが、

「自分 ↔︎ パートナー」

で契約するときは初めだけで、以降はこれといった契約はせず、案件のことだけが流れていく。
というパターンがほとんどでした。

このパターンで一番気になるのは金額まわりで、たとえばAプロジェクトの仕様を私なら100万で作れます、といっても、パートナーはクライアントに150万で提示します。

仲介費用といえば間違いはないのですが、その提示金額では破談になることもあれば、この金額で提示したいのでもう少し見積りやすくできませんか?と言われたりと「パートナー」というものには正直いい思い出がないです…

数は濁しますが、お付き合いのあった数社のうち3社がそんな感じだったので、そういうことかもしれません。

クライアントとの距離感

こちらは「対等なビジネスパートナー」のつもりでいる。
相手は「自分が雇っている人」という感覚で接してくる場合がある。
この前提が違うだけで、あらゆる摩擦の原因になります。

これも自分の中ではパートナーあるあるですが

契約書には明記していなければ、雇用関係にはないので強制系はないはずですが

  • クライアントからの連絡は土日でも返せ
  • 返事は2時間以内に一報を入れろ

などいってくるパートナーも少なくありません。

フリーランスの当初は私もまだ会社員の感覚が抜け切ってはいないので、仕事がらみである「パートナー」に対してもちゃんと答えてはいましたが、よく考えたらおかしいよね?って気づいてからはもう耐えられませんでした笑

初めはスマートフォンから仕事のチャットアプリを消してみたり、「確認次第ご連絡いたします」だけ最初に送って、内容の確認、文章の作成が終わっても予約投稿を数時間先にしてみたりしてレスポンスをあえてずらすなどの小さな抵抗で気持ちにゆとりができました。

パートナー(クライアントも)との距離感は、見落としがちだけどフリーランスにとって最も重要だと思う。

レベニューシェア:夢はあるが、収益化まで長い

レベニューシェアは「最初の開発費はゼロで、収益が出たら分け前をもらう」という形です。

クライアント側はリスクなしで始められる。
逆に言うと、開発者は「収益が出るまで無報酬」で作り続ける。

これはメリットもデメリットもかなり大きいですが、大きく稼げる可能性が一番大きく、
実際、私もレベニューシェアで数件、開発やコンテンツ販売をしました。

経験から思うことは

  1. 相手の権威性を借りれる
  2. 自分は開発に集中できる

の2点がやる理由です。

とはいえ

  1. クライアントの発信力や権威性がない
  2. クライアントのセールスが下手
  3. 作るネタ自体が弱い

のどれか1つでも欠けるとほぼ売れないので、コンテンツはもちろん付き合う相手もしっかり見定めないと痛い目に遭います。(体験談)

コンテンツ販売:唯一「資産になる」感覚がある

正直なところ、3つの中でコンテンツ販売が一番面白いと思ってます。
一度作ったものが、作業をしていない間も売れ続けるのは、何より気持ちが楽です。
そういう点ではブログ(アドセンスやアフィ)も勝手に稼いでくれています。

ただし、現実は甘くない。

フリーランスになって初めて、個人としてMacアプリを一本作ってApp Storeに出したんですが、
半年くらい経ってやっと15本売れました。
ただ、反省すべき点は明確で

  1. SNSなどで告知をしていない。
  2. コンセプトが弱い
  3. リサーチ不足

など、言い出せばキリがないくらいあります。

いま3つ進めている個人プロダクトがあるので、リリースできたら反省点を踏まえてどうなったか、また別の記事でお話しできたらと思います。

少し話は変わり、アダルトな話になりますが、1月から同人ゲームを作りFANZAやDLsiteなどで販売し始めました。
4ヶ月で累計売上は114,000円、卸金額ベースだと68,012円です。

もちろん同人ガチ勢の方に比べたら毛が生えたような金額ですが、怒涛の受託案件の中よく並行してるなと自分でもつくづく思います。

また、以前はnoteで有料記事やメンバーシップも運営していました。
これは毎月3から5万くらいを推移しながら売れていましたが、受託案件が重すぎてなかなか更新できず、それが申し訳なくなってやめてしまったんですよね。

売れていたのに、自分の判断でやめた。

これが今でも一番もったいなかったと思っています。

コンテンツ販売の難しいところは

「仮に良いものを作っても、誰かに知ってもらわないと売れない」

という当たり前の現実です。

告知もSNSもなければ、15本しか売れない。(もっと売れない可能性もある)
認知がなければ、どれだけ品質が高くても棚に並んでいるだけ。
むしろ今はコンテンツが溢れているので棚に並んでいるどころか、埋もれているかもしれません。

逆に言えば、認知と品質が両方そろったとき、受託とは全然違うスケールになり得ます。
もちろんクライアントもパートナーもいないので利益は全部自分のものです。

作ったものが資産として残り続けるという感覚は他の2つにはなく、むしろフリーランスをするなら受託やレベニューシェアをやっていても並行して着手すべきだと私は思います。

まとめ:これからフリーランスエンジニアになる人へ

「AIで誰でもアプリが作れる」は本当だと思う。

作れることと稼げることの間に、意外と高い壁があることも、本当だと思うし
3つやってみてわかったのは、どれか一つで全部解決するわけじゃないということです。

  1. 受託は生活を支えるが時間の切り売りをしてるだけ。
  2. レベニューシェアは可能性があるがクライアント×ネタ次第。
  3. コンテンツ販売は資産になるが認知がなければ本当売れない。

私自身、今は受託で生活費を確保しながら、寝る時間を削ってコンテンツとサービスを育てている状態で、
全部うまくいっているわけじゃないけど、模索を楽しんでいる状態です。

バイブコーディングができる今の時代、ツールを作る難しさという壁はほぼないです。
あとは「誰に届けるか」と「どう見せるか」という部分こそが本当の勝負だと思います。

最後に一言、
「同人」いいですよ。

— niau